春に花咲く庭木で悩まれる方も多いと思います。今回はpart1より少し時期のあとに花咲く春の庭木をご紹介いたします。
- オオデマリ
- オオデマリってどんな庭木?
- オオデマリの花は?
- どんな品種があるの?
- コデマリ
- コデマリってどんな庭木?
- コデマリの花は?
- どんな品種があるの?
- バイカウツギ
- バイカウツギってどんな庭木?
- バイカウツギの花は?
- どんな品種があるの?
1.オオデマリ
オオデマリってどんな庭木?
オオデマリは樹高3~4m程になるスイカズラ科ガマズミ属の落葉樹です。別名テマリバナと呼ばれ、花が大きく鞠のようにつくことから名付けられました。
葉は長さ7~10cm幅4~7cmほどのちょっと横に広めの卵形で、縁には鋸歯(ノコギリの刃のようなギザギザ)があり、紅葉初期には黄色く色づき後期には、あかく紅葉するのが特徴です。
オオデマリの花は?

開花期は4~6月頃で、直径7~10cmほどの大きな鞠のような花を茎の先につけ色は始めはライムグリーンから徐々に白に変化をしていきます。
この花は花弁が変化をした「装飾花」と呼ばれるものです。オオデマリには両性花がないために、実がなりません。
どんな品種があるの?
オオデマリは白色の年一回が通常のものですが、近年では品種改良により花の色違いの品種や年に二回咲く品種。二色の花を咲き分ける品種もでてきています。
- ピンクオオデマリ(花がピンク)
- オオデマリステリーレ(二回咲き)
- オオデマリジェミニ(二色咲き分け)
2.コデマリ
コデマリってどんな庭木?
コデマリは樹高1~2mほどのバラ科シモツケ属の落葉低木で純白の小花がいくつも集まり、小さな手毬のような花が咲くことで名付けられました。
若枝は赤褐色で枝先は垂れ下がるようになります。葉は互生(互い違いに出る)で長さ2.5~4cmほどのひし形状の卵形の形で縁には鋸歯(ギザギザ)のある形をしているのが特徴です。
コデマリの花は?
開花期は4~5月で、直径1cmぐらいの白い5弁花を30個位の傘状の集団で枝の先の方に咲かせます。
どんな品種があるの?
コデマリの品種は八重咲きのものや新芽の色が通常と少し違うものや葉の色が少し違うものがあります。
- ヤエコデマリ(八重咲き)
- オウゴンコデマリ(葉が黄色っぽい)
- コデマリピンクアイス(葉に斑が入り新芽が薄赤色)
3.バイカウツギ
バイカウツギってどんな庭木?
バイカウツギは樹高1~2mほどのアジサイ科バイカウツギ属の落葉低木で、花がウメの花に似ていることと、枝の中がウツギのように空洞になっているために二つの要素を組み合わせて、バイカウツギと名付けられました。
若い枝は赤褐色の縮れた細毛があり、翌年以降の枝は褐色で細毛がなくなります。葉は対生(枝から左右対にでる)で長さ5~10cm幅2~3cmの卵形で先は鋭く尖り、縁には、鋸歯(ギザギザ)がまばらにあります。また、葉の元から3~5本の葉脈が目立つのが特徴です。
バイカウツギの花は?
開花期は5~6月頃に直径3~5cmほどの白いウメに似た花(ウメの花は花弁が5枚ですが、バイカウツギの花は花弁が4枚)が5~10輪咲き、ほのかな芳香があります。
日本ではワビサビの文化により、古くから切り花を茶会の茶花として利用されてきました。また、ほのかに芳香のあるために、香水の原料にも利用されています。
どんな品種があるの?
バイカウツギの基本種は白の一重咲き品種ですが、八重咲きや他の色の花や葉に模様のある品種もあります。
- バイカウツギベル・エトワール(白い花の中心にわずかに紅色の花を咲かす品種)
- バイカウツギバージナル(八重咲きの大輪の品種)
- バイカウツギイエローヒル(新芽が黄金色の大輪の品種)
- バイカウツギイノセンス(新芽に鮮やかな黄色の斑の入る品種)
今回は春に咲く花に特徴のあるものをご紹介させていただきましたがいかがだったでしょうか?
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